古河市の中田大善院で御朱印を書いてくれた神主さんは気さくな方でした。

中田大善院の御朱印|茨城県古河市
 
茨城県古河市の中田大善院(なかだだいぜんいん)に行ってきました。東京から車で約1時間30分。平日のお昼過ぎということもあって道路も順調。出迎えてくれた神主さんに、境内を案内してもらったあと、社務所で御朱印もいただきました。神主さんはとても気さくな方で、大善院の歴史やご自身の経歴などいろいろなお話をうかがうことができました。

中田大善院に到着

駐車場
 
平成2年6月29日。午後1時。中田大善院に到着。駐車場に車を駐めて、車の外に出たとき、駐車場の裏にある畑で作業をしていた80歳ぐらいの男性が、畑仕事の手をとめて声をかけてきました。「今日は暑いねぇ。どこから来たんだい?」。近所の農家のおじいちゃんかな。
 
「東京から大善院にお参りに来ました」「そうですか。それじゃご案内しますから、中にお入りください」。えっ? もしかして神主さん? どう見ても農家のおじいちゃん、っていう感じですけど(笑)

参道

参道
 
「初宮詣」「交通安全祈願」「厄除け祈願」など、紅白の幟が立ち並んでいる参道を通って境内に向かいます。写真の右端に写っている水色の帽子をかぶってほっかむりをしているのが、農家のおじいちゃん、ではなく中田大善院の神主さんです(笑)

神域

鳥居
 
昭和62年建立の石鳥居をくぐり神域へ。石畳の参道両脇で狛犬がにらみをきかせています。狛犬はそれほど古いものではなく、鳥居と同じ時期に建立されたものと思われます。境内の植木はどれも手入れが行き届いていて、庭石と植木の配置も風情があります。

阿弥陀如来像庚申塔

石仏
 
社殿の左手に並んでいる5基の石仏について神主さんが説明してくれました。向かって右端の石仏は、今から340年前の江戸時代、延宝8年(1680)に造立された阿弥陀如来を主尊とする古河市内でいちばん古い庚申塔で、古河市の文化財にも指定されているそうです。

境内社

天神社
 
境内に祀られている天神さまとお稲荷さまも案内してくれました。上の写真は本堂に向かって右手(階段脇)にある天神社。天神座像が安置されていました。

大善院はかつて修験寺院だった。

社殿|中田大善院
 
社殿は、神社の神殿というよりお寺の本堂のような造りです。それもそのはず。大善院は、もともとは山伏の修験寺院(修験道の一派・当山派の寺院)でした。明治5年(1872)、政府による「修験道廃止令」により、多くの修験寺院が廃寺に追い込まれましたが、大善院は神社に変更して生き延びました。古河市で現存している元・修験寺院は大善院だけです。

拝殿

拝殿
 
神主さんに大善寺の歴史について教えていただいたあと、社務所に案内されました。社務所は拝殿内に併設されています。分かりやすくいうと拝殿の隣の部屋。まずは拝殿でお参りをさせていただいたごあいさつ。色あざやかな二対の千羽鶴が目を引きます。

御朱印をいただきました。

御朱印を書く中田大善院の神主さん
 
「御朱印をお願いできますか」と訪ねたところ、「いいですよ。ホントは御朱印は家内が得意なんだけどね、今ちょっと歯医者に行ってるので、私でもいいですか」とのこと。さらさらっと書いてくれました。
 
中田大善院の御朱印
 
いただいた中田大善院の御朱印です。

神主さんは元教師だった。

中田大善院の神主さん
 
「今日はこんな格好してるけど、本職は神主だからね」と、袴を腰にあててくれた神主さん。ぐっと貫禄がでました。農家のおじいちゃんではなく、正真正銘の神主さんです(笑)。ちなみに腰にあてている紫色に白紋の袴は、神職の中でもかなり上の宮司さんじゃないと履けません。
 
お茶をいただきながら神主さんの経歴をうかがいました。東京世田谷で高校の英語教師を務めたあと、都内の養護学校(現・特別支援学校)に転勤。一人娘の奥さまと結婚したこともあって、奥さまの実家の家業(神職)を継ぐべく、50代で養護学校を早期退職。神職の道に進んだそうです。
 
得意の英語を発揮して、これまで80回以上、海外旅行に行かれているとか。そのご縁で、毎年、スイスから大善院にお参りに来る女性もいるそうです。「(かつての)教え子たちも折に触れて来てくれるんですよ」とうれしそうに話してくれました。神主さんは現在、御年80歳。いつまでもおたっしゃでいてください。
 

交通案内
中田大善院の住所は 〒306-0053 茨城県古河市中田2194( 地図 )。電話番号は 0280-48-1866 。公共交通機関でのアクセスは、JR宇都宮線の栗橋からは約4キロ、古河駅からは約6キロ。歩くと45分から1時間ぐらいかかります。バスは出ていません。車だと、東北自動車道・加須インターチェンジから25分ほどです。専用駐車場あり。

畑のお野菜までいただいちゃいました。

畑
 
帰り際、「畑のトマトときゅうり、持って行きなさい」と言って、バケツを手に畑に向かった神主さん。再び農家のおじいちゃんに逆戻り(笑)
 
プチトマトときゅうり
 
みずみずしいプチトマトとキュウリをたくさんいただきました。

いただいたプチトマトで一品作ってみました。

肉巻きトマト ローマトマトで作った簡単肉巻きトマト。味付けはナンプラーと黒こしょうで。